第28章 書斎での衝撃

 執事は人を走らせ、口伝えで伝言を届けさせた。万一にも話が漏れるのを恐れ、内容は伏せたまま――ただ「アリシアお嬢様のご様子を一度ご覧いただきたい」とだけ、公爵に戻りを請うた。

 ロゲスト公爵が屋敷へ戻ったのは翌日だった。実のところ、アリシアが学院に入学してから初めての休暇で帰邸する時期でもあり、娘の学校生活が気にかかっていた公爵は、もともと顔を見に帰るつもりでいたのだ。そこへ執事の伝言が重なったものだから、また体調を崩したのではないかと。

 公爵が到着したころ、アリシアは執事から、昨日命じておいた調査の結果を聞いていた。

 公爵邸の使用人は三百余名。護衛は千名。合わせて千三百を超える人...

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